オープンハウスの会場で特徴を説明する際、
「家事ラク」という単語を何気なく使っていますが、
この「家事ラク」の定義について明確に説明できる人は少ないようです。
作り手や使い手の主観…といえばそこまでですが、
ある程度、定義付けしたほうがメリットを際立たせることができると思いますので、
いち編集者でありますが、私なりに思った「家事ラク」を定義付けしてみることにしました。
![家事ラク。洗濯](https://housing-info.herbarhouse.jp/wp-content/uploads/2022/01/pixta_35323014_S.jpg)
【1】洗濯機から洗濯物を干す場所までの距離
間取図を見ても分かりやすいのがこの部分ですよね。
お風呂に入る時、服を脱いで洗濯機に入れる。だからバスルームと洗濯機置場は近い方が◎
さらに洗った服をカゴに入れ、干す場所へと移動。
ここが「家事ラク認定」されるかどうかの瀬戸際で、このままカゴをもって2階へ〜
その先すぐにベランダがあり〜 干すのもラクラク〜では、やはり駄目らしく、
重たいカゴを2階へ運ぶだけでも家事ラクではない!という声も増えてきています。
洗濯したものはその横に設けたサンルームに干し、そこに備えた棚に
洗濯物を畳んで入れ、クリーニング屋から服を受け取るように各自がその棚から
自分の服をもって自分たちの部屋に帰る…。
なるほど…。確かにこれは家事ラクですね。動く歩数は1回に20歩程度。
文句なしに「家事ラク認定」です!
![買い物](https://housing-info.herbarhouse.jp/wp-content/uploads/2022/01/pixta_60364625_S.jpg)
【2】買い物をした食材を運ぶ車から冷蔵庫までの距離
車から降りて玄関に入り、廊下からリビング、そして一番奥のキッチンへ。
なぜか冷蔵庫は車から一番遠い距離にある… なんてことないでしょうか?
「お客様からあまり見られたくない位置にキッチンを置きたい」という理由で、
キッチンが奥になるパターンがあるようですが、家事ラク認定はさすがに厳しい。
重たい飲料水を通販で買う方もいらっしゃると思いますが、
2リットルの水が6本入った段ボール、あれがものすごく重い。
私の家も玄関からキッチンが遠いので、「玄関のほうが涼しいよね」とか言い訳をつけて、
段ボールごと玄関横に放置している始末です。
最近のお客様の間取り見ていると、
リビングに代わって中心にアイランドキッチンを置く非常にお洒落なお宅も多く、
玄関から入ってすぐにキッチンの冷蔵庫へ行けるため、
重たい思いをするのはほんの数秒で終わってしまいます。
これは絶対に「家事ラク認定」ですね!
![お掃除ロボット](https://housing-info.herbarhouse.jp/wp-content/uploads/2022/01/pixta_39261062_S.jpg)
【3】行きたい場所へ最短距離で繋ぐ回遊動線
家族同士の行き来や掃除をしている時に特に実感するのですが、
家の中をぐるぐると回れる回遊動線は便利です。
これ、私はまだ試していませんが、自動掃除ロボットを仕掛ければ、
「ひょっとしたら1階部分はすべてこのロボット君がやってくれるのでは?」
なんて思うほど。
もちろん、回遊動線でなくてもロボットは回ってくれると思いますが、
掃除効率が良いのはぐるぐる回れるほうでしょう。
家事ラク認定を得るならこの回遊動線もぜひ欲しいところです。
【おまけ】やはりコレが究極の家事ラクのようです。
今回の家事ラクの記事を書くにあたり、
ちょっと奥さんにこの原稿を読んでもらったところ、
「あなたがキチンと使ったものを棚に仕舞ってくれるのが
究極の家事ラクなんだけどね…」
何に一番、時間が取られるのか?
ご主人や子供たちが毎日のように散らかすモノを片付けるのが、
一番やっかいだ…とのこと。
そういった意味では収納棚がどの部屋にもある事が大事で、
部屋の大きさだけを気にするのではなく、暮らしていくなかで
想い出の品や愛着のある品はどんどん増えてゆく。だから
収納スペースをしっかり作るのが大事なんだよね…と
ありがたい一言を頂きました(笑)
結果的に「定義付け」まではもう一歩足りない感はありますが、
「家事ラク」の家ってどうあるべきか?というのが、
共有できたのではないか?と思います。
毎週、タイプの違うお宅を見学できるハーバーハウスのオープンハウスで、
家事ラクの家をご紹介しております。
その時は、実際に玄関から何歩でキッチンに行ける?なんて
数えてみても楽しいかも知れませんね。