間取りやプラン設計時にキッチンやリビングのカタチを決める熱量に比べ、
子供部屋を考える熱量はかなり減るように感じています。
十中八九、家族の中で変化率が高いのは「子供」で間違いないでしょう。
ここでは後々、間取り(プラン)づくりで後悔しないために「子供部屋」の在り方!について
皆様と一緒に考えていきたいと思います。
今回は、まだ小学校に入る前の小さな子供、男の子と女の子がいるご家族を想定し、
どんな間取り(プラン)がいいのかを解説していきます。
間取り(プラン)的に使い勝手がいいのが、
・将来は2つに分けることのできる広いワンルームを作り、一緒に遊べるようにする。
・夫婦の主寝室はセカンドリビングとして使い、このワンルームを全員と寝室としても使用。
・当面の勉強は、頭がいい子に育つと言われているリビング学習でお母さんと一緒に。
![リビング学習](https://housing-info.herbarhouse.jp/wp-content/uploads/2022/01/pixta_27071200_M-1024x682.jpg)
上記のポイントとなるのは「家族を分けない」という事。
家族間のコミュニケーションを密にすることで、子供はどんどん学習し、
社会を学んでいます。
学校で分からない事は先生に、家で分からない事があればご両親に話をすると思います。
キッチンにちょっとした作業机を備え付けるだけで、
そこが親子のコミュニケーションの場となり、
「幼稚園や小学校での出来事をいろいろ話してくれて楽しい」との声も
以前より聞くことが多くなってきました。
子供が10歳前後まではこのカタチのままいけるとして、
そろそろ「個室」が必要な場面が出てきます。
そうしたら当初から想定していた先ほどのワンルームに壁を設け、2部屋の個室に。
また、ご両親も寝る場所を主寝室へ移動。
子供に個室を与えることができるのですが、
塾や家庭教師を利用しているお子様をお持ちのご両親からは、
下記のような意見も聞くことがあります。
子供に個室を与えた事で…「漫画やゲームばっかりで勉強しなくなった…」
御多分に漏れず、私も子供の頃はその一人だったと反省しておりますが、
自分の興味がありすぎる部屋の中で「勉強しなさい!」は、環境的に厳しかったのでは?
などと、言い訳ばかりが走ります。
例えが違うかも知れませんが、
ケーキ屋でバイトをやっていて「ダイエット頑張りなさい!」と言われていも、
頑張れる気がしない… といった感じでしょうか?
しかしながら、子供たちには等しく「受験勉強」にいそしむ時期が来るはずです。
そこでこんな間取り(プラン)を盛り込むのはいかかでしょうか?
コンパクト(2帖程度)でも多目的に使える集中個室。
![勉強部屋](https://housing-info.herbarhouse.jp/wp-content/uploads/2022/01/pixta_29649652_S.jpg)
2022年1月にリリースした新商品「PLUS-YUU(プラスユー)」の間取りを決める中で、
絶対に外したくなかった仕様が「多目的ルーム」。
これはコロナ禍の中で、もっとおうち時間を快適に過ごしてもらうため、
1.テレワークもできる仕事部屋!
2.趣味を満喫できる秘密基地!
などを想定し設けた部屋なのですが、子供部屋の大きさを決める際、
勉強(宿題)は誘惑がない多目的ルーム(集中個室)でやる事を決めれば、
大きな机を入れる必要がなくなるため、5帖ぐらいの部屋でも十分足りるのでは?
とも考えました。
「勉強をやらない」ではなく、
「勉強をやれる」環境を与えればいい。という発想です。
と、まあ間取りだけですべてがうまくいく!というわけではありませんが、
世の中を含めて家族もどんどん変化します。
大学や就職は憧れの大都会で…という気持ちはなかなか止められるものではありません。
子供が巣立った後はまた子供部屋をまとめてワンルームにし、
そこをセカンドリビングにして老後はゆっくり過ごす…なんてのもいいかと思います。
いかかだったでしょうか?
今回はお子様が2人のケースでしたが、次回、また機会があれば
3人、4人と多家族になった場合の間取りの考え方などについても
ご紹介できればと思います。
ハーバーハウスは完全自由デザイン設計。
既存のプランを使いまわすのではなく、お客様から理想となるカタチをヒアリングし、
家族と暮らしにぴったりとはまる「シンデレラシューズ_ハウス」を目指しています。