空から降ってくる綿のようにふわふわした白い雪。
いつもの何気ない風景も、雪が降る事によって幻想的に見えたりして、
「この街も、なかなか捨てたもんじゃないな?」などと
つい口走ってしまいそうですが、雪国の人にとって「雪」はうんざりする存在。
というのも、雪の重さで家やカーポートが潰れたり、屋根から落ちて雪にあたって怪我をしたり、
「雪」はまさに「凶器」なのです。
なんでそんなに雪は重いのか?
気になったので早速調べてみました。
雪といっても雪質の違いにより「新雪」「こしまり雪」「しまり雪」「ざらめ雪」と4つあるのをご存じでしょうか?
私は「新雪」「ざらめ雪」までは知っていましたが、
「こしまり雪」「しまり雪」は今回、初めて聞きました。
それぞれの雪質の違いは何か?重さはどう変わるのか? ご紹介いたします。
「新雪」は読んで字のごとく、降ったばかりのさらさらとした雪です。
手にとってもふわふわしていて、重さもほとんど感じません。
1立方メートルの重さは約50〜150キログラムです。
身長150cm程度のツキノワグマの体重が150キログラムらしいので、
10立法メートルで熊10棟が屋根の上に載っている計算となります(笑)
「こしまり雪」は降り積もってから数日経ち、やや固くなった雪。
1立方メートルの重さは約150〜250キログラムです。
「しまり雪」は更に引き締まった氷の塊のような雪で、
スコップが立てられないぐらいに固まった状態。
こちらは1立方メートル、約250〜500キログラムになるそうです。
そして最後の「ざらめ雪」は、溶けた雪などの水分を含み、
ざらざらとした氷粒の状態の雪です。水分を含むと聞いただけで、
かなり重くなることが想像できますが、気になる重さは
同じく1立方メートルで約300〜500キログラムとのことで、
「こしまり雪」より若干こちらが重いようです。
10立方メートルの屋根なら500キログラム×10となり、
なんと5トン。アジアゾウのオスがだいたい5トンなので、
屋根の上にゾウがまるまる一頭乗っていることとなります。
東西に細長い新潟県は、地域により雪の降る量が変わるため、
家づくりにおいてはその地域に合わせた耐雪設計が必要となります。
全棟自由設計で建てるハーバーハウスでは、
構造計算の中でも最高レベルにあたる「許容応力度」計算をしており、
地震で建物が揺れる際、その地震の力だけでなく、
建物の上に雪が乗り、重さがかかった状態でも耐えられるように
更に上ゆく計算で建物を作っております。
「ゾウが乗っても壊れないアー…ではなく、
ゾウが乗ってて地震がおきても安心のハーバーハウス」なのです。
雪は時間が経つにつれどんどん重くなる。
だから雪掻きを早めにするんですね。いや〜勉強になりました。