円安が進み1ドル=125円まで急上昇。当然ではありますが円の価値が低くなった事で輸入品に頼る日本は、年明け頃から値上げラッシュが続出。創業以来約42年にわたりどんな事があっても頑なに1本10円の価格を守り続けてきた「うまい棒」でさえ「自社内で許容できる範囲を超えている」として値上げに踏み切ったほど、かなり深刻なものになっています。
資源の乏しい日本においては、やはり一番深刻なのがエネルギー問題でしょうか?
液化天然ガス(LNG)や原油などの価格高騰で電気代は値上がり続き。一般的な家庭で電気料金を一年前と比較した時、昨年は1か月6,822円だったものが、今年は8,505円にまで上がるといったデータもあり、家計の圧迫はもはや避けられないといってもいいでしょう。
エネルギー問題ではもう一つ心配事が続きます。春先でありながら全国ニュースにもなった「節電の呼びかけ」。この後、新潟市の信濃川に架かる柳都大橋などで計画的に節電が今なお続けられていますが、エアコンの稼働率が上がる夏場。高いお金を払っても欲しい電力がなくなる…といった未来も十分に考えられます。
このような背景を受けて、「自分たちが暮らすためのエネルギーは自分で作る」とし、太陽光発電に注目が集まっています。小池百合子東京都知事は「新築住宅への太陽光発電の義務化を検討」とし、住宅業界を震撼させました。賛否はいろいろありますが、今後も続くエネルギー不足を解消するための対策としては「あり」だと感じました。
また、今や主流となっているオール電化住宅に関しても、電気だけでなくガスを併用したハイブリッドな使い方をしたほうが、どちらかお得の方を選べるし、節電や停電で暖を取れなくなった事例を聞くと、なおさら選べる選択肢は多いほうが良いと思えます。
車業界では「将来はガソリン車がなくなる」としてEV車の普及を進める方向で動いていますが、EVスタンドが近場にない、あっても充電完了まで30分も待たされるなどを考えると、ハイブリッドでいいのでは?と思ってしまうのは私だけではないでしょう。止まって動かなければただの鉄の塊…とはいいすぎですが、住宅も電気のみでしか温められない家よりは、ガスでも温まる方法を取り入れておいたほうがなにかと安心であることは間違いないかと思います。
これから家を建てるのであれば、高断熱で省エネ性能の高いものを選ぶのはマストとして、太陽光発電システムや蓄電池代わりのハイブリットカーもセットに考えるのがいいかも知れません。家電量販店が家を造るように、住宅メーカーが家のデザインや性能に合わせてハイブリッドカーを提供する…なんて未来がくるかもしれませんね。