皆さんは「4号特例」という言葉をご存知でしょうか?
過去のブログで、
安全な家づくりに欠かせない「構造計算(許容応力度計算)」が、
実はほとんどの住宅で実施されていないということをお伝えしましたが、
その理由となる法律が「4号特例」です。
【参照】
全国でたった10%!? ほんとに「安全・安心」な家に欠かせない「構造計算」とは?
安全性能レベルMAX!知っておくべき「許容応力度計算」のすごさ
法律と聞くとなんだか難しくて分かりにくそうですが、
調べてみたのでご紹介いたします。
4号特例とは
4号特例とは、木造戸建て住宅などの建築確認で、
構造関係の審査が省略される建築基準法の規定。
すごく簡単に言うと、
「木造2階建て以下の建物は簡単な計算と審査でOK!」ということです。
しかもその理由が、
「構造計算をすると確認する書類が多すぎて審査する側の負担になるから」らしいです。
一般的な2階建て住宅と平屋のほとんどが該当する4号特例。
法律とは言え、これがもし本当なら恐ろしいですね・・・。
熊本地震による被害
2016年に震度7の大きな揺れが2回発生した熊本地震では、多くの建物が倒壊しました。
比較的安全だとされてきた2000年以降の「新耐震基準」の建物も被害を受け、
長期優良住宅(耐震等級2)に認定されていた建物までも倒壊してしまいました。
これは、簡易計算(壁量計算)でも長期優良住宅の認定が取れてしまう
4号特例の影響とも言われており、
実際に4号特例が適用された木造住宅に対して構造計算を行ってみた結果、
構造計算上必要な壁量に対して2~4割も壁量が不足している例があったとの報告もあります。
計算方法で差が出る耐震性能についてはこちら
もし明日、大地震が発生してしまったら・・・
地震はいつ起こるのか分かりません。
その時は何の予告もなく突然やってきます
もし明日、大地震が発生してしまったらどうなるでしょうか?
国が補償してくれる?
⇒何も補償してくれません。天災は国の責任ではないという立場です。
住宅ローンはどうなる?
⇒継続されます。銀行は助けてくれません。
住宅会社の保証は?
⇒住宅会社も責任を負いません。天災は免責扱いになります。
地震保険は?
⇒建物を建て替えるだけの保障は難しいことがほとんどです。
そもそも全壊したら命の保障もありません!
まとめ
現在、4号特例の廃止に向けて法整備が進んでいるようですが、
具体的にいつから施行されるのかは不明です。
これから家づくりを検討される方は、
必ず「構造計算(許容応力度計算)」を実施している住宅会社を選んでください。
ハーバーハウスが提供している住宅は完全自由設計。
1棟として同じものはありませんので、
お客様へ安全な住宅を提供するために全棟構造計算を実施しています!
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